先に紹介したターナーの版画の細部.波間を舞う海鳥が鋼版ならではの細密さで描かれている.『フランスの川景色』に収録された絵の大きさはすべて14x10 cm 程度(ほぼ、はがき大)だが、いずれも当時の彫版師の技量を余すところなく伝えている.
ターナー(J.M.W Turner) の『フランスの川景色』からの1葉.ターナーのスケッチを元に彫版師が鋼版画に起こしている.今日のように写真を使った複製技術がない時代には、木版や石版や銅版といった版画が画集や図鑑など挿絵を含む書物の出版に盛んに使用さ…
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